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【映画感想】劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME / 劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本(ネタバレあり)

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【映画感想】劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME / 劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本(ネタバレあり)

ネタバレなし記事はコチラ

andoroidou.hatenablog.com

 

劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本

30分で世界を救う劇場短編!!

 兎にも角にも尺がない作品である。

物語は今回のボスであるアマゾンズから蘇ったゾン『バハト/仮面ライダーファルシオン』が特に意味もなく急に蘇る

 

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不死鳥なのもあり見た目もかっこいいが兎にも角にも尺がない。なのでセリフもそこまであるわけじゃない。

ワンダーワールドと私たちの世界は崩壊することを吹っ飛びそうになるタッセルが説明してくれる。

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そしてそれを眺める絶望的状況の中仮面ライダーセイバーたちが現れ バハトを止めに行くのである。

 ここの全員変身はかっこいい。ぐるぐるカメラが回って変身!というと暴れん坊将軍THEMOVIEオーズを思い出すけど。

あともう、これ以上特に語ることがない

 

いや、もうこの後ずっとバトルだから本当にあまり話すことが無い。

仮面ライダーファルシオン以外は名前アリの敵もいないため、一対一で戦うセイバー以外はザコ狩りをしているだけだし。

その戦いも急に生えてきた三体の竜(ドラゴン)の本で倒すが、この本も何故あの時出てきたのか?なぜ バハト を封印できたか?なども何もわからない。

何もわからないが敵を倒し世界滅亡を救った物語なので特に何も話せないのだ。

 

いつだってヒーローが守ってくれる

 ただ、この作品の中でヒロインである『須藤芽依』が特に説明のない一般通過子ども(始まりで少し会話する程度)に言うセリフは良かった。

「安心して暮らせる生活の裏で人知れず戦ってみんなを守っている仮面ライダーいる」(うろ覚え)

仮面ライダーは正体を隠したり隠さなかったりするが一つ共通していることがあるとしたら"平和のために戦っている"ということだろう。それをなんか言葉で言ってくれると「そうなんだよ!」と言いたくなってしまう。

この物語は本当に短く、特に説明できる程の内容は正直ない。でも世界を守るヒーローの物語としてはしっかりできているのだ。つまり、劇場短編いうのがしっくりくる。仮面ライダーの物語だった。

 

個人的に、EDで仮面ライダーセイバーのクソゲーみたいなシーン見せられるが、仮面ライダーバスターのシーンが岩を壊すダルマ落としをするというマジモンのクソゲーなのが面白かった。

 

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME

0から1に進む物語

 ネタバレなしにも書いているが……この作品は仮面ライダー01(ゼロワン)を補完するお話になっている。

お世辞にも良い終わりじゃななかった仮面ライダー01の"物足りなかった部分"がこの劇場版に詰め込まれている。

仮面ライダー01は『昭和』『平成』となぜか年号に縛られ、年号を最も好き勝手に利用している仮面ライダーという作品の新たな年号『令和』の1号ライダーとして登場した。

1話も盛り上がり全体的に高評価のまま作られた01に未曽有の危機が起こる。それが、コロナウイルスだった。それのため、本来ならお仕事5番勝負(お仕事5番勝負はコロナの前である)で下がった評価を仲間の最終フィーム。01の強化フォーム02。弱小会社からの成り上がりなどしっかりと描くはずだった物語を描くことができなかった。それもあり本来なら見せれたシーンもだいぶカットされたのだろう。

まぁあくまで憶測だけど。

そんなこんなで、かなり駆け足で消化不良な物語で終わってしまった01。

そう、01はまだ最初の一歩が終わっていたなかった。まだ0にいた01が今回の映画で仮面ライダー01として完成して『令和最初のライダー』として完成するのが今回の映画なのだ。

 

仮面ライダーエデンの話

 物語はエデンと仮面ライダー02の戦いから始まる。

ここで良かったのが仮面ライダーエデンの変身シーンと戦闘だ。

 

このエデンの変身シーンが非常に良い。女性の霊のようなものが背中から抱き着くように変身する

初めて見た時「なんか神秘的で綺麗な変身の仕方だな」と思った。

これは作中ラストで判明するエデンとその婚約者のラストシーンがそのまま変身シーンに現れているというオシャレな変身の仕方だ。

そして戦い方は血を操るかのようなトリッキーな攻撃。直接手を下さず、地面から血の結晶をだしながら戦う姿。かっこいいぜ。

 

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特に手のガントレットが他のライダーよりでかくてかっこいい。

 

仮面ライダー02 ─ゼロツー─

 本編で出番があった回数が(たぶん)3回くらいの不遇のフォーム02。

そんな本編での不遇を跳ね除けるくらい今回の02は気合が入っている。

そう、今作戦闘にかなり力が入っているのだ。特に02の戦闘シーン。

02の観測しながら戦うというめちゃくちゃかっこいい戦闘シーンをこれでもか!?というほど見せてくれる。本編で見たかったのはコレだよ!となるかっこよさだ。

 

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開幕のお互い蛍光塗料ドバドバな2人が戦う戦闘シーンもかっこいいぜ。

 

仲間というにはドライな仲間たち

  仮面ライダーの仲間と言えば、壁から覗いていたり・その辺から急に出てきたり・作中の不幸を全部背負い込まれたり……と、色々なキャラがいるが共通しているのが最終的には仲が良く一緒に行動する事が多い。でも01のキャラクターは違う。

なんか距離がある。

本来なら50話かけて紡ぐ絆が01には驚くほど存在しない。なんていうかドライな関係なのだ。

作中でも主人公のアルトは基本イズとの関係がメインで他の誰かに頼ることはほとんどなく。不破さんは不破さんで色々個別に行動しているため常に一緒にいるわけじゃない。

刃はエイムズだし接点もそこまで多くないし、滅亡迅雷組はラストまで敵なのでそこまで仲良くない。サウザーは嫌われている

と、結局ラストまで深い仲にならなかった01のチームは、当然続編にあたるこの映画でもドライな関係を続けている。

独自で今回の事件について各自動き、最低限のコミニュケーションはするが共闘を最初からするわけでもなく個人行動を行う(まかこれに関しては複数の場所というか世界を襲撃されていたわけだから仕方がない部分もある)

けして、主人公であるアルトと仲が悪いわけじゃないが仲が良いわけでもないビジネス的関係なのだが……。なんかそれが一周回って01っぽいとすら感じた。

そして、このドライな関係が唯一団結するタイミングある。

それが、この男サウザー(天津 垓)』が関係した時だ。

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01のヘイトタンクであり、弁慶の泣き所である『お仕事五番勝負』だけでなく、作品の悪事はほぼコイツのせいという問題児であり、改心するイベントもAIBOとの急なイベントで視聴者はついていけず未だに許していない人もいる。

だが、彼自身は完全に改心しており他のライダーにも許してもらおうと努力している。

今回も最新型ザイアスペックを配ったり、100%VS1000%バトルで貴重な情報を掴んだりとしっかりと働いている。だが、なにより過去の問題があり登場人物全員に嫌われているという悲しい役どころである。

しかし、その共通の嫌われ者という存在が、ドライな仲間である01のパーティーを唯一団結させることができる。そう、コイツと関わりたくない!というどうしようもない理由で……。

だが、私は今ではサウザー好きです。こんなに嫌われていて性格もけして良いわけじゃない。けどなんか憎めない。

比較対象になりがちな『神』と比べてこちらは一応完全に改心もしている。

今回のラスト全ての戦いを終えて全員が別々の道を進んでいくのを見て私は思った。

01の仲間を唯一、一つにまとめることができるのはこの男だと。

「これから仲良くなればいい」(うろ覚え)

の通り、これから好きになればいいのだ。Vシネサウザー待ってます。武器エデンに取られてたけど。

 

一番話したいことの前に

今回の映画の敵。エデン……ではなくて量産ライダーである

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仮面ライダーアバド

 

既存のベルトの色替えでさっそう登場。イナゴのプログライズキーを使いイナゴの大群のように現れる有象無象な彼ら……まさかの全員一緒である。

一応幹部格が4人いるがそいつらも見た目はほぼ変わらない(戦闘スタイルは違う)

こいつらの敵となるのが今まで数々の戦いを繰り広げてきた01の仮面ライダーたち。

当然苦戦するわけもなく普通に倒していく。

ただ、最初は全員モブなのは……。と、思ったが冷静に考えるとこれも様々な戦いを得てかっこよく、そして強い01仮面ライダーたちと。

銃を撃つときは腕をバラバラさせて撃ったり、全体的に統率もとれず強みと言えば無限復活程度のまさにイナゴライダーなアバドン。

彼らがゲーム感覚で世界滅亡に動いているのに対して本気で戦う仮面ライダーという対比なのかもしれない。いや、普通に予算の問題だと思うけど。違いがわかりづれぇ…。

あとエデンじゃないエデン(白いほう)はもう少しいい感じに変身させてあげればよかったのに。

01と02。そして、一番最初の仮面ライダー

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今回一番の見どころは……やはり01と02のW変身だろう。

正直たぶんイズがどちらかに変身しているんじゃないかな?と思っていたがやはりそうだった。
しかし、問題はその見せ方となぜ同時変身を行ったか?という部分だと思っている。

まずイズが02に変身したことの意味。それは、今までアルトをサポートしていたイズが本当にアルトの横。つまり相棒になれたことを意味します。

本作ではエデン(エス)と遠野朱音がお互いを救うための物語。

アルトとイズの物語がシンクロするように作られていました。

最愛の人を失ったエデン。最愛の人を失いそれをもう二度と失いたくないと願うアルト。

 敵対しつつもその奥底の心情は二人とも同じだった。

今回出番のあるイズは本編で共に過ごしたイズとは違う。しかし、衛星ゼアとコンッタクトした時間違いなく過去のイズの思い出を受け継いでいる。

つまり過去と今のイズが繋がった二つの思いを手に入れたのである。

そして、ここで02にイズが変身することで今まで守られる者だったイズが共に戦う仮面ライダーになる。この時キメポーズがいつもの2人だが並び立つ姿になりとても良い。

 

そして、この01という物語。『令和最初の仮面ライダーということで初代仮面ライダーの意思というか……オマージュが複数ある。

仮面ライダー1型。アナザー仮面ライダー1号と前回の映画にも取り入れられ。

02のイメージは仮面ライダー2号

そして今回映画ラストの01と02二人のライダー。

道のりは仮面ライダーらしく歪だったかもしれないが、仮面ライダー01はずっと令和最初のライダーになろうとしていた。

遠回りになったが、この仮面ライダー01(1号)と02(2号)が並び立った時本当に『令和最初の仮面ライダー』が生まれたのであった。

祝えってね。

 

令和のライダーが終わり平成がやってくる

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なんで!?