【映画感想】『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』を見た感想
【映画感想】『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』を見た感想
夏はガンダム!今年の伝説のパイロットはドアン!って感じの映画
誰が言ったかアニメの夏映画っぽい作品。と、言ったのはその通りで『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』は、毎年伝説のポケモンに会って大冒険を繰り広げるサトシとピカチュウが、アムロとガンダムになって伝説のポケモンが伝説のパイロットになったって感じの映画でした。
EDの「Ubugoe」も、なんかそれっぽい。
ネタバレありの感想
正直わたしはそこまでファースト世代じゃないので(オリジンも読んでいませんし)ガンダム大好きおじさんたちに比べるとガバな感想になってしまいますが結構心配されていた戦闘シーンが少ないんじゃないか?という心配も今作(たぶん)無から生えてきた『サザンクロス隊』が戦うのでそこまで不足感を感じません。
サザンクロス隊の戦闘をちょこちょこ挟むことで戦闘が少ないなぁ~と思わないように考慮されている感じはありました。と、言ってもやはりメインは戦闘というよりはククルスドアンとドアンの保護した子供たちとアムロなのでバリバリの戦闘を見たいぜ~って人はやはり戦闘不足からの退屈さは感じてしまうかもしれませんね。
まぁ、ガンダムはご存じの通りラスト付近まで出番はありませんでしたが、その分ラスト灯台の灯に照らさバックBGMに『ガンダム大地に立つ』が流されながら現れるガンダムにはグッと来るものがあります。まぁ、物凄くベタですがこういうので良いんだよ。感はあります。ただ、ガンダムつよすぎぃ~なので激闘と言うよりは、アムロとガンダム来れば終わり。つえーって感じのワンパンマン的な扱いです。
その分ドアンの魅力これでもか!と描写されており子どもたちやアムロとの触れ合い、ドアンザクでの無双などここで出番終了は少し惜しいなぁと思ってしまうキャラですね。いずれ、ガンダムエースなどで過去編や捏造未来などが作られそうですが、本作ではこの先ククルスドアンの島で静かに過ごして行って欲しいです。……あの世界治安悪いから平和ってことはないのがうーんって感じですけど。
本編ラストのドアンザクを海に捨てるシーンは結構賛否両論の意見を見ますが
※あの世界で子どもたちを守るドアンザクを捨てて大丈夫なの?的な意見が多い
個人的には本編にあった「あのお兄ちゃんのやったことはとてもいいことなんだよ」的なセリフを言っているドアンの顔としゃべりで何となく納得してしまいました。
優しい顔と声でね……。
結局ドアンザクがいても居なくても戦いは続くのですが、あのままドアンザクが残れば子どもの一人であるマルコスあたりは絶対に乗りたがるでしょうし
戦いの輪廻がドアンより先の子どもたちにも広がってしまう可能性があることを考えるとドアンザクを海に捨てることで「あなたの体に染み付いている戦いの匂い」を消せると判断したアムロの考えは正しいように私は感じます。
登場キャラクターの描写はドアン含めWB(ホワイトベース)の面々も素晴らしく特にブライトさんは魅力あるし、ジオン側で唯一出番がしっかりあるマクベも魅力ある書かれ方をしておりそこも良い感じでした。
WB組も戦闘では全然役に立ちませんでしたが……キャラクターの魅力は映画という短期間でもしっかり魅せていたのは素晴らしかったです。
あーーーただ、石投げたなら意地でもドアンパンチして欲しかったぜ!