【映画感想】劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME / 劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本(ネタバレなし)
【映画感想】劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME / 劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本(ネタバレなし)
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劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本
劇場短編。ということもあり作品時間は驚くほど短い。映画のラスト40分くらいを無理やりまとめて映像化したかのような速度で終わるのでストーリーもほぼ無いに等しいが、その分戦闘には力が入っている。
例年のスーパーヒーロー戦隊の映画を見たことがあれば、約30分ほどで世界滅亡から平和の流れはイメージしやすいと思うので大体そんな感じの内容だったりする。
ツッコミどころがちょこちょこあるのでその辺はネタバレあり編で書こうと思う。
劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME
劇場版。と言っているが実質テレビの完全続編として作られています。つまり"消化不良で終わってしまった本編の補完の物語"でもある。
なので「ゼロワン面白かったな」とか「ゼロワン最初は良かったのに」とか「ゼロワンラストがなぁ」などゼロワンを好きだけど不満がある人にはかなり刺さる作品に作られている。
そして、映画としてもしっかりと纏まっている。映画自体は80分あるが世界滅亡まで残り60分という枠組みの中で、ゼロワンのキャラクターたちが個々で立ち向かう。
この個々で立ち向かうというのがまたゼロワンっぽいと思った。
ゼロワンという作品は正直仲間意識が高い作品じゃない。作品ラストで、各キャラクターたちは全員別の道を進む。
アルトは社長。不破は無職の仮面ライダー。唯阿はエイムズ。滅亡迅雷は各自分かれて行動(迅と滅は一緒にいるが)。天津垓はみんなに嫌われて一人でサウザー課をしている。
など全体的にまとまりのないメンツが世界を守るため戦い始めるのだ。
当然最終的には合流するし、けして敵対関係ではないのだが個々で平和のために戦う仮面ライダーというスタイルをしっかりと通しているのが好感が持てる。
そして今作のボスである仮面ライダーエデンも魅力的だ。ネタバレになるのであまり話せないが個人的にはかなり好きなキャラクターである。ってか、見た目が好きだ。あと変身シーン。
腕のガントレットの部分が非常に良い
まぁ、何が言いたいかというとゼロワンが少しでも好きなら楽しめる作品なので安心して見てほしい。
劇場版にありがちなめちゃくちゃすぎる話でもないので(めちゃくちゃじゃないわけじゃないが)オススメできる。
あと、この作品はコロナウイルスに苦しめられたゼロワンだからこそ、少し現在の世の中とシンクロしている部分もあるため今見るからこそ意味があるのかもしれない。
セリフとしてはセイバーの映画のセリフになるが
「安心して暮らせる生活の裏で人知れず戦ってみんなを守っている仮面ライダー」(うろ覚え)
という不安を覚える中でも世界を守るヒーローがいることを教えてくれる。しっかりとしたヒーロー映画だった。
アルトとイズ。滅が好きならマジで見ておこう。