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【漫画レビュー】チェンソーマン8巻【あ なっ 物語にクギツケになってくよォ~!?】

 【漫画レビュー】チェンソーマン8巻

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※ネタバレありです

本編画像はありません。

 

前作までのあらすじ

 レゼ(6巻の敵)を失ったことで意思消沈のデンジだが、マキマさんと旅行に行けることが決まり大はしゃぎ。しかし、前回の事件のせいでチェンソーの悪魔であるデンジの居場所が世界に知れわたり旅行は中止に、世界各国から凄腕の悪魔ハンターたちがデンジ=チェンソーの悪魔を手に入れるために集結するのであった。
続々と集結する各国の最凶たちを車の悪魔コベニカーで倒したり、デンジは普通に負けそうになったりしつつ物語は加速していくのであった。
最凶悪魔ハンター編スタート

チェンソーマン8巻 あらすじ

 クァンシと特異課の間でデンジをめぐる攻防が続く中、不気味なサンタクロースが、真の目的へと動き始める!! 凶気と悪意に満ちた禁忌の契約が結ばれる時、悪魔さえも恐怖する、絶望の世界への扉が開く――。ドス黒い闇夜に、デンノコ悪魔の絶叫が響き渡る!!

第62話 ちょうめちゃくちゃ

デンジ「なんか!あれ…掴まれてる!」
ビーム「浮いてる…す…すげぇ」
デンジ「動けね~!!」
デンジ「あ なっ 体がハリツケになってくよォ~!?」


タイトル通りめちゃくちゃになっている戦場。捕まっていたデンジはビームの救出により逃げることができたが、なんか寝転がっているトーリカ(師匠の弟子)にカース(呪いの悪魔)と思われる釘を刺されデンジ死亡(死亡じゃない)する。

作者が好きだと思うのですが、ビルから飛び出す演出や落ちる演出が毎度かっこいいですね。
※落ちた先はコベニカーっぽいですけど
あとは、最後の死亡シーンも一撃って感じで絵が良いです。デンジくんは基本血を飲めば復活するので意味はないですけど。
今回のタイトル「ちょうめちゃくちゃ」最初の戦闘から終わりまで、まさにその通りって感じなんですが、8巻の終わり「⓼ちょうめちゃくちゃ(完)」って書いてあるし(まぁこれはコミックは毎回そうですけど)もしかしたらこのタイトルは8巻全体を表しているのかもしれませんね。だとしたら超納得です。

第63話 地獄旅行

早川アキ「なんだこの…未来は…」

マジでなんだこれ…地獄の悪魔との契約により地獄へ連れ去れるデンジたち。
この演出が凄い。演出が凄いと言っても伝わりづらいのだが、チェンソーマンは映画っぽい演出を定期的にやってくるのだが、今回の演出は正にホラーという感じで『何かが起こっている』まぁ、それは次のある意味伝説の回にも続くのですが…
指で消される子ども地獄に連れ去られるシーン。その後の地獄の美しさと、いやこれ週刊でやってるの本当に凄いです。

 

第64話 ウェルカムトゥーザヘル

ピンツイ「じじ…じっ じ…自殺の許可を…」

VS闇の悪魔
前巻で語られていた悪魔は一度死ぬと地獄に行き、その後地獄で死ぬことで人間界で蘇る。と、いう設定から現在戦ったことがある相手や当然ラスボスであう銃の悪魔ですら一度は死亡している。しかし、今回登場した闇の悪魔は一度も死を味わったことのない銃の悪魔より危険な超越者
もうコイツは登場から、アキくんたちの腕を切り刻むまですべてが最高。
もし、本来なら倒すことのできない圧倒的強者が登場したらこの演出をしてほしいですね。「あっ、勝てねぇ」って一瞬でわかり、なにより強さが神秘的です。
泥のように空から落ちてきて、その後拝んでいる宇宙飛行士の上半身と下半身を道にして現れる。カエルがひと鳴きすれば、全員が崩れ落ち腕が無くなっている。
この辺芸術的なので、チェンソーマン読んだこと無い人でもこの話だけ読んでほしいくらい絵として傑作。
ココでこのシーンのTシャツ作って買おうかしらと悩み中。

この話、演出的な部分もそうだけどストーリーとしても、今作のラスボスと思われていた銃の悪魔より強力と言われる存在が出てくるって本当にとんでもない話ですね…いや、この辺は本当に凄い。凄いとしか言えない。

第65話 闇の悪魔

 圧倒的力の前に無力に負けていくシーン大好きな自分としてはこの回も最高。前の話が神秘的強さだとすると、今回は圧倒的力の強さ。こちらの奥の手(登場時から危険と言われて散々伏線を貼っていた)でもある暴力の魔人が暴走した状態でも何一つできず、ビームが命懸けで蘇らせたデンジ(チェンソーマン)も何もできず身体が変な方向に曲がっていく。
(ここのカットインのようなコマの後に、ねじれたデンジが映るの最高)
今回の話で個人的に好きな部分が、こんだけ絶望的でありながら石の悪魔を出した人(名前忘れた)や無言で攻撃を繰り出すクァンシとか。最後の最後まで攻撃を続けようとする暴力の悪魔など前の話で既に負け確のような状態でも攻撃をしようとしているところが本当に好きで、なんか少し泣きそうになります。
圧倒的な力の前に、成すすべなくボロボロになるのが私は本当に好きなんですね~

最の高。

第66話 ワン!

マキマ「デンジ君助けてくれる?」
デンジ「ワン!!」

睨みつけられるだけで目や・口から血を出し倒れるほどの絶望の中で全く出番のなかった蜘蛛の悪魔が登場。しかし、やはり成すすべもなく敗北する。
しかし、その蜘蛛の悪魔からマキマさんが現れ、人間には理解できない超越者バトルを繰り広げ現世に帰還。レゴブロックの頭人間になったサンタクロースとデンジはバトルを始めるのだが……
いや、正直地獄のインパクト強すぎてこの話全然頭に入んないです。
帰還してますが、みんな腕ないし。マキマさんとデンジのやりとりは初期のやりとりを思い出し本来なら熱い展開なのですが、ほんと地獄と闇の悪魔のせいで目の前のレゴブロック人間めっちゃ弱そうです(たぶん意図的ですけど)
闇の悪魔の造形が本当に素晴らしいので、もしガチャガチャでチェンソーマン悪魔ガチャとかあったら出てもあんまし嬉しくない筆頭ですね…(デザイン好きな人ごめんなさい)
今回の巻は一気読みすると闇の悪魔の力で脳に情報が入らないのでこの辺でいったん区切って読んだ方が良い気もします。私も今巻は買って5回くらい読み直して情報を整理してます。

 

第67話 最初のデビルハンター

デンジ「マジかよ~!?すっげぇワルの敵が使ってくるヤツじゃ~ん!!」

いつものチェンソーマンの戦闘が帰ってきた。と言う回。この軽口叩きながら悲鳴上げたりして戦うのがチェンソーマンの良いところですねよ。やばい戦闘だけど暗くない。それもあって地獄の絶望感が上がっているんですが……。
あと、お得意?のビルからの落下シーンや全体的にゾンビ映画やパニック映画を思い出させる人形戦です。復活後のクァンシの強さもたまらないですね。タイトルにもなっていますが、最初のデビルハンターとしての強さをバリバリ発揮しています。
あと、彼女は絶対に股間を見せないのでたぶんマジで全裸なんだと思います(妄想)

第68話 ダークパワー

クァンシ「バカになれデンノコ」

デンジは悪魔ですが一応正義の味方側っていう自覚があるため人形になった人間を攻撃をすることをためらいます。「人殺し」と言われたときは、考えているような描写もあり、一般人なんて関係なく悪魔を狩っていた初期とはもう別人のようですね。
しかし、それが弱点にもなりつつある。だからこそ、クァンシはバカになれ。と助言をしています。これは7巻で岸部との会話で話していた内容ともシンクロしており
「この世でハッピーに生きるコツは無知で馬鹿のまま生きる事」クァンシも馬鹿になることで何とかしている部分があるのでしょうね…。
そして、サンタクロースは夜になりパワーアップ(ダークパワー)ほぼ無敵になりキモくなって強化された人形の悪魔を倒すためデンジは(馬鹿になったのか)光の力(ガソリン着火ファイアモード)で対抗します。

 奇跡の力デスネー

第69話 シャイニングパワー

サンタクロース「闇の力で智見を深めて尚馬鹿の行動は理解できません」

デンジ「アっちいいい!!馬鹿じゃねぇ!こちとら毎日教育テレビみてんだぜ!!」

タイトルで遊んでるが戦闘はクライマックス。光の力(炎)で燃えながら戦うデンジを馬鹿にするサンタクロース。圧倒的闇の力で回復する人形の悪魔だが、デンジも光の力で回復(いつも通り血を飲んだだけ)しながら戦う。智見を得たサンタクロースもデンジと戦ってるとアホに見えるのが凄い…。
そして、倒すことは不可能と思えたサンタクロースだがデンジの光の力に闇の力は消え去ったのであった。
めっちゃアホ回だけどやってることはすさまじい回。

第70話 摘む

ハロウィン「ハロウィン!」

デンジと会話するサンタクロース。かなり恐ろしい話をしているのですが、「来んなら平日にしてくれよな~日曜は仕事が休みだからよお」と返せるデンジは頼もしいですね。しかし、後ろから共闘終了と判断しクァンシに首を切られるデンジ。クァンシはコスモに本気のハロウィンをサンタクロースに喰らわせろと命令する。
コスモ(宇宙の悪魔)のハロハロウィン破を受けたサンタクロースはこの世のすべてを理解し「ハロウィン」しか言えなくなるのであった。
これで終われば良かったのですが、チェンソーマン。物語の終わりにはマキマさんがやってくるのはある意味テンプレ。
全てに終わりが来た。と、思ったが岸部隊長と吉田が突如現れ自身に目隠しをする。
そして、刀を持ったマキマが現れたことで全てを察し降参するクァンシだが

マキマ「死体が喋っている」
と言った後クァンシたちの首が落ち、世の中に頭がハロウィンになった人々とすべてが終わるも目隠しをとらない岸部が「なにも見たくねぇ…」と言い物語は終わるのであった。
今回の話で各国のデビルハンター編?が終わりましたが、本当にこの作品は速度がやばい。
もう、読んでいて脳がパンクしそうになるんですね。情報量とか話の展開とか。
あと、今回終わりの「なにも見たくねぇ…」もおまけを読むとより悲壮感が漂い悲しみが出てきます。
岸辺にとってバディであり師匠であり好きな相手だった。途中助けようともしてたので、語られることはないと思いますが色々手をつくしていたんでしょうね。

 

正直、脳みそにハロウィンぶちまけられたくらい頭がつかれたので(文章も感想で考えると驚愕の約4500字で自分の中ではかなり長文)今回はこの辺で。

チェンソーマン今本当に面白いです。特に今回の8巻は最高なのでぜひ読んでほしいのですが、6巻の終わり方も最高だしチェンソーマン最高ポイント多いのでそこだけでもどこかで話をしたいですね。
あと、8巻読む時は7巻を読み直さないと頭がおかしくなりそうになるので7巻読んで8巻読んでそれを三週くらいするとある程度まとまるのではないでしょうか…いや、とりあえず初見のインパクト凄いから、本当にオススメですよ。チェンソーマン。
なので、早くタツキ先生の短編集出してください。

 

51日目 【漫画レビュー】チェンソーマン8巻【あ なっ 物語にクギツケになってくよォ~!?】終わり