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【怪異感想】八尺様を読んだ

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元ネタにされたキャラ。一部で人気

【怪異感想】八尺様

あらすじ

今から十年以上も前、語り手がまだ高校生だった頃の春休み。
一人で祖父母の家に遊びに来ていた語り手が広縁で寛いでいると、どこからともなく奇妙な音が聞こえてきた。

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

そして、目の前の2メートルはある庭の生垣の上を、帽子が動いていた。
なんだと思って帽子を目で追っていると、生垣の切れ目から白いワンピースの大女が歩いている姿が見えた。
帽子はその大女が被っていたのだ。
大女はそのままどこかに消えてしまい、気がつくと奇妙な音も聞こえなくなっていた。

なんか変な人がいるな程度に軽く考えていた語り手だったが、祖父母にその出来事を話した途端、二人の態度が急変。

じいちゃんはどこかに電話をかけ、大慌てで飛び出していった。
残されたばあちゃんに話を聞くと、さっきの大女は、「八尺様」と呼ばれる、魅入った人間を取り殺してしまう化け物だという。
そして、八尺様から逃げる準備が整うまで、お札と盛り塩に護られた部屋で一晩を過ごすことになったのだが……。

 引用元「八尺様 (はっしゃくさま)とは【ピクシブ百科事典】

 

感想

 

  現代怪異でも特に有名な八尺様を読みました。私は今現在のその辺にいるショタに手を出す八尺様しか知らなかったのですが、本来の八尺様はかなり殺意マシマシ全殺しマシーンだったのが意外なところ。

八尺様のスキルは以下の感じ。

  • 身長2メートル。さらに上げることも可能
  • 過去に強力すぎるゆえ、区間内でしか行動できないように制限されている。
  • 八尺様の能力を制限している範囲内ではほぼ最強
  • 魅入られると、最大級の防御を行い村から出ないと死
  • 声を変化させることもできる

と、かなりの最強キャラ。盛り塩も一日で真っ黒になるレベルである。

そして、本作の一番怖いところはこの恐ろしすぎる怪異八尺様が作品のラストで封印が解かれ外部に放たれたことだ。

これにより八尺様は唯一の弱点であった活動範囲の制限がなくなり、ほぼ魅入られれば死という圧倒的強キャラとして怪異の頂点に君臨した……はずであった

 

 

現在の八尺様

 ご存じの通り、その辺にいるショタをかわいがるお姉さん(例外もあり)として有名になってしまう。

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」という気持ち可愛いセリフが恥ずかしがっているように見えるのも良くなかった。当然イメージに合いづらいじいさんの声に変化できるなどの効果は消え去っている。

長身のお姉さんと一部のマニアックなHENTAIに見つかり彼女の最強の怪異としての力はその辺のショタに手を出す程度に収まってしまった。

 

 ただ、私はこう思っている。これは意図的にこういう風に八尺様の力を弱めようとした行動なのではないかと?

本来なら活動範囲の制限を超えた八尺様は対処不能。つまり、出会い=死クラスのとんでもないバケモノである。そのバケモノを対処法としてその怪異の格を下げる。というのが行われたと私は思っている。

怪異の力は基本的に恐怖で成り立っている。と、勝手に思っているので怖い噂が流れればその怪異はより強い力を持つようになる。

今回世に放たれた八尺様は上にも書いているように、強い。その強い八尺様を現在の力では封印や前回のように隔離することは難しい。ならばその怪異の格を下げよう。というのが八尺様ショタ食い現象の真相だと思う。

つまり、コイツにしたかったのだ。

 

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この排水溝からマイナージャンルを教えるピエロのように──